わが家の中3生は2025年度に角川ドワンゴ学園(いわゆる「N高グループ」)のR高等学校に入学予定です。2024年9月20日(金)~10月22日(火)の第1期で出願し、10月27日(日)に通学コースの入学試験を受けました。
別に急ぐ必要もなかったんだけど、本人いわく「12月にまた入院するし、面倒なことはその前に終わらせたい」とのことでちゃっちゃと出願しました。人生の一大イベントである高校入試が「面倒なこと」扱いなんかーーいっ(笑)。ということで今回は出願以降の出来事を3回にわたって記しております。1回目、2回目のお話はこちら。
とはいえ当日、受けた本人は緊張しすぎて試験中いっぱいいっぱいだったらしく「終わった瞬間、何をやったか全部忘れた」と言ってます(笑)。だからぶっちゃけ具体的な内容について親はさっぱり分かりません。ただ事前に中3担任の先生から面接練習を受けていたこともあり、「こういう練習をしておいたのが本番で役立った」という感想を聞くことができました。今後受ける方の参考になれば。
面接練習、担任との二人三脚
N高通学コースの入学試験は対面で行う「現地受験」とリモートで行う「オンライン受験」から選べます。うちは本人が担任の先生と相談した結果「オンライン受験」と決めて、自宅からZoomに入室して受験しました。
N高通学コースはただのオプションなので、行っても行かなくても高校卒業は可能です。だからイメージとしては入塾試験とか習い事の体験テストとか、その程度のものかと思います…。ただ入試に面接があると知った担任の先生、「だったら練習しなきゃね!」と熱く言ってくれたそうで。試験直前の23日(水)24日(木)の2日間、放課後に15分ずつ面接練習を受けました。
通信制高校を選ぶ生徒には、家から出づらい時期の子もいるかと思います。通学コースの場合に面接が課されるのは、親が高い費用を支払ったものの結局本人はまったく通えなかった……みたいな不幸な結果を避けるためかもしれません。逆に言えばそれ以上の意味合いはあまりなく、「問題なく受けられたらOK」くらいなものかなと思ってます。もちろん事前練習とかは特に要らないのでご安心ください。
練習をしておいて役に立ったこと
担任の先生との練習は「一般的な高校受験の面接」を想定して行われました。きちんとした制服の着こなしから入室時のマナーまで、志望動機なども定型文に従ったカッチカチのお堅い言い方を指導されたようです。ただ本人いわく、いざ受験してみたら「みんなもっとラフな感じだった」とのことでした。自分の家から私服で受けるし、系列のN中の子なんかはZoom面談なんて慣れっこだろうし、リラックスした雰囲気でくだけた話し言葉を使っていたということかもしれませんね。
けれど練習がまったくのムダだったかというと決してそうではなく、「志望動機をしっかり言えるように練習しておいたのはとてもよかった」と言っていました。あとは相手の質問をいったん「はい」と受け止めて一呼吸置いてから話しはじめるとか、黙ってしまわないで「考えるので少し待ってください」などのフレーズを発するとか、そういうテクニック的なところ? 練習のおかげでどんな質問が来ても準備しておいた答えに繋げられるようになって、多少は自信をもって挑めたみたいです。
オンラインで何するの!?グループワーク
ちなみに公式サイトで分かる範囲の受験内容については以下のとおりとなっています。
筆記試験(35分)、面接試験 グループワーク含む(20分程度)
※筆記試験および面接内容は試験時にお伝えします。
※面接は1グループごとに行います。面接には待ち時間があるため、終了までに40分程度かかる場合があります。
筆記試験に関しては前日に送信テストがあり、Googleフォームへ入力して回答するようなごく簡単な形式であることが分かりました。そして多様なバックグラウンドをもった子どもたちが受験する以上、面接で聞かれるのもせいぜい志望動機くらいであろうことが想像できます。でも「グループワークって何いぃ!?」と本人は最後まで悩んでおりました。
まぁ高校受験なのでね……。14、5歳くらいのごくごく普通の能力の子たちにディスカッションしろって言っても成立しないでしょう。そしてオンラインで行う以上、体験会のグループワークでやった「ペーパータワーを積みあげる」とかでももちろんないはずで。
けど本人があまりに不安そうなのでこんな感じで励ましてみました。「みんなで話し合うって言っても、せいぜい『犬か猫かどっちが好き?』くらいのテーマだと思うよ。『私は猫が好きです。なぜなら可愛いからです』みたいに、理由を簡単に言えたらOKだよ!」
ま、結果的には当たらずとも遠からず。内容はもちろん高校入試に即したテーマだったものの、形式的にはそんな感じだったみたいです。後で本人が語ったところによると全員が同じ選択肢を選んでしまい、話し合いにもならずに最後はみんなで沈黙したあげく、そのまま時間が終了したとのこと。そりゃそうなるよな……としか(笑)
そんなわけで通学コース合格の秘訣は、受験生本人が「試験を受けられる」状態であることです。ただそれだけだと思うので、今後受験される方はリラックスして臨まれますようお祈りしております。