R高生観察日記

2025年4月通信制高校入学予定。第一志望は角川ドワンゴ学園R高等学校

N高キャンパスの中3対象「通学コース体験会」に参加!在校生プレゼンに圧倒される

わが家には「角川ドワンゴ学園R高等学校」が第一志望の中3生がいます。オンライン学習と年数日のスクーリングだけの「ネットコース」を念頭に置きつつ、オープンキャンパスを経て「通学コース」に気持ちが傾いているわが子。このたび「通学コース体験会」に参加して在校生のみなさんにお世話になりました。

この体験会の進行をサポートしていたのは10名ほどの高1・高2生でした(高3生は受験を控えているなどで今回はいないという説明がありました)。自分たちの選んだ通学コースの魅力を中3生に伝えようと、いろいろな準備を重ねた上でわざわざ休日に集まってくれたみなさんです。

発表の時間には
「みんなで話し合うグループワークが楽しい」
「社会課題を解決するカリキュラムに夢中」
「放課後のテーブルゲームにハマっている」

…などなど、とてもポジティブな体験談を語ってくれました。後輩になるかもしれない中3生のため時間をかけてプレゼン資料など準備してきたようで、一生懸命に伝えようとする姿がとてもありがたかったです。

あまりスピーチが得意でない生徒さんが、そのスキルを向上させたくて自ら立候補したというお話もありました。緊張して言葉を詰まらせる場面もありつつ堂々とみんなの前に立つその姿、もし親御さんが見ていたらこれまでの苦難の日々を思い返して涙してしまうんじゃないかなぁと思いました(謎に親戚のおばちゃん目線)。

 

 

在校生によるN高生活紹介

在校生は学校生活を紹介するためのプレゼン資料をGoogleスライドで作ってくれてました。生徒さんそれぞれデザイン構成していて個性が伝わり微笑ましくもありました。
N高を選ぶくらいの子ならもともとITツールには強いだろうという印象はあったんだけど、なかには高校入学までパソコンを触ったことがなかったという生徒さんも! カリキュラムのなかで出会った作曲ソフトにハマって、入学からの数ヶ月で10曲作りました♪と嬉しそうに言ってくれて、なにごとにもチャレンジしようとする若さがまぶしかったです。
さすが「読み書きデジタル」(2024年現在のN高のキャッチコピー)の学校だなぁと圧倒もされました。

ただわが子は共感にまでは至らなかったようで…。帰宅した夜に感想を聞いてみましたらば、ポツリと「(在校生が)いいことしか言わない」とこぼしておりました。高校生活や通学コースに対してポジティブな面しか伝わってこなかった、と。えーと……。言葉足らずの子ですいません。
在校生のみなさんは不安いっぱいの中3生たちの緊張を和らげるため、とにかく「大丈夫」とか「なんとかなる」とかいう面を強調されていたのですよね。それがやたらと強く印象に残っていたようです。あれだけ一生懸命に語ってくれたのにそういう受け取り方するかぁ…。親としてなんだか申し訳ない(苦笑)。

 

ポジティブ発言に対する先生の補足

ちなみに在校生の発言に対し、司会進行のメンターの先生がときどき補足を入れる場面もありました。ちなみにメンターというのは「キャンパスにいる担任の先生」の呼称だそうで、生徒たちとリアルに関わる機会がいちばん多い存在なのかなと思います。

もちろん大人なので「大丈夫」「なんとかなる」のオンパレードが、いかに一面的で危険な発信であるかというのも理解しているはずで。生徒からふわっとした前向き意見が発せられるたび、「どう大丈夫なのか」「どうすればなんとかなるか」という根拠をきちんと補足していらっしゃいました。例えばこういう感じ。

◆生徒「キャンパスで友達いっぱいできました!」

メンター:キャンパスは「来れば必ず友達ができる」というような魔法の空間ではないですが、望めば「友達ができる環境」です。生徒同士で話し合うような機会もたくさんあるし、放課後に残ってみんなで遊んでいることも多いです。今は麻雀とかスマブラが流行っているのかな? 友達を作りたいなと思う人は、ぜひどんどん自分から話しかけていってくださいね。

◆生徒「通学コースで発言の苦手さを克服しました!」

メンター:通学コースではグループワークで話し合ったりとか、成果を発表しあったりとか、他の人とコミュニケーションを取る場面がわりとたくさん出てきます。話し合いには「他の人の発言を決して否定しない」というルールがあるので、発言しやすい環境にはなっているかと思います。

◆生徒「中学時代勉強してなかったけど大丈夫でした!」

メンター:授業は動画なので、苦手な教科も自分のペースですすめられます。ここがちょっと苦手だなー、分からないなーって思うときはまた戻って再生できます。何度も同じ場面を繰り返して見られるので、1回休んだらついていけないってことは全くないですし、そういう意味では大丈夫です。
学校に行ってない時期があったりで、中学時代の勉強がところどころ抜けている人もいるかもしれません。中学内容を復習する講座もあるのでぜひそういったものを活用していただければいいかなと思います。

 

キラキラして見えた?在校生

今回の通学コース体験会、参加した中3生は十数名いました。わが子が案内された席は参加者4人に在校生2人が加わった6人班。話し合いのときも在校生が親切にリードしてくれたようです。班ごとに分かれて少人数で協力しあうグループワーク自体は、中学でよく行われている「レク」の時間と似たような感じなのかなと思いました。

意外だったのは発表の場に立った生徒さんたちがいずれも「中学のとき不登校だった」「学校に行けていない時期があった」「N中等部に通っていた」などと自己紹介していたこと。N高グループの方針として、生徒のひとりひとりに対して個別に何か配慮をしてくれることは全くないです。ぶっちゃけ不登校生に対しても対応はフラットで、決して優しくはない印象です。手厚い配慮を謳っている通信制高校は他にいくらでもあるので、てっきり元不登校生は比率としてもっと低いのかなと思っていました。

在校生のみなさんは待ち時間になにげない雑談を振ろうとしてくれたり、使い終わった名札をサッと回収してくれたり、ときにアワアワしながらも(可愛い)頑張ってくれました。その一生懸命な姿勢、くたびれた大人にはずいぶんキラキラして見えるよ…。保護者にまで気遣いとおもてなしをありがとうございました! 若者たちの未来に幸あれと願うばかりです。